ポーレポーレなバイリンガル育児

ハーフの子供を持つと必ず聞かれるこの質問。

「お子さんは英語で育てているのですか?」

「もちろん!」と答えたいが、現実は程遠い。

日本の保育園で1日8時間は時間を過ごす息子にとって母国語は完全に「日本語」だ。ちなみに私は関西弁を話すが、息子は流暢な東京弁を話す。アフリカ人の夫は、私と話すときは英語、息子と話すときはなぜか拙い日本語になる。

息子を見ると大半の人たちは英語で話しかける。「日本語ペラペラだよ。」と言っても息子の顔を見ると一生懸命英語で話しかけようと思うほど、彼の外見は外国人だ。

そんな息子にはなるべく英語を問題なく話せるように育ってほしいというのが親心。

夫に英語で話すようにずっと言い続けているが「英語で話してもどうせ理解してくれないから。時期が来るまで待とう。」とまたポーレポーレ(スワヒリ語でゆっくりゆっくりという意)な回答。それじゃ遅いよ。とせっかちな私。

3歳半になった今、いろんな事を理解し始めてきている息子は自分がハーフだという事に気づき始めている。「これは英語でなんて言うの?」と聞くことが多くなった。今が時期だ!

と思った矢先、同じ悩みを持つアフリカ人妻の友人に会った。

彼女は7歳と5歳の子供がいる。彼女のアフリカ人の夫が、子供を叱るときに、間違った日本語をよく使うそうだ。2人の子供たちは笑いをこらえて、叱っている父親と対話をしているらしい。その話を夫に話したその瞬間、夫は息子に英語で話しかけるようになった。

継続できるかはわからないが、バイリンガル育児のスタート地点につけた気がする。

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