息子が生後2か月の時に仕事に復帰。私が仕事で不在の間は、アフリカ人の夫が仕事を辞めて専業主夫になり、育児に専念してくれた。専念っと言っても、かなりお気楽な育児である。泣くとミルクを大量にあげ、あとはベッドの上に放置。
ここで夫が実践した「ママ」の教えは、「常にお腹を満たすこと」だ。赤ちゃんが泣きやまない理由は3つあるという。1つ目は空腹のサイン、2つ目にオムツが気持ち悪いというサイン、3つ目にどこかが痛いというサイン。
夫の子育てプロセスは至ってシンプルだ。息子が泣くとまず、オムツをチェック。それでも泣き止まなければ、ミルクを飲まなくなるまで飲ませる。それでも泣き止まなければ、どこか痛いというサインなので病院に連れて行く。我が家の息子は大体お腹がいっぱいになると機嫌がよくなり泣くのをやめた。どれだけミルクを飲ませるかは、息子の機嫌が決める。もちろん、育児書や粉ミルクのメーカーが推奨する量などは全く参考にしない。なので実際、息子がどれだけの量のミルクを飲んでたのかは謎である。私は息子が太るのではないかとても心配ではあったけど、仕事に行ってしまえば後の祭り。帰宅後、哺乳瓶にお砂糖たっぷりのチャイが入っていた時はさすがに驚き、「カフェインとかお砂糖は、赤ちゃんには早いのでは」と意見したが、「美味しそうに飲んでた」と嬉しそうな顔で報告された。
ともあれ、常にお腹を満たされて育った息子は、夜泣きや理由なく泣き続けることは一切なく、常にご機嫌でとても穏やかな性格に育った。遺伝子の違いもあるとは思うが体格は同じ年齢の子供と比べて一回り大きい。しかし今のところ太ってはいない。ミルクの量が息子の穏やかな性格形成にどれだけ関与しているかは誰にも証明できないが、少しは影響しているのではと密かに思っている。