ダイバーシティ(多様性社会)に生きる

先日、勤務先の親会社からトレーニングで若手2名がアメリカから出張に来日した。

気になるお土産は “Wire”というロゴの入ったキーフォルダーとトートバッグ、そして女性の社会進出を推進する内容の子供向けの絵本や塗り絵と盛りだくさん。早速「Wireって何?」と質問をしてみると”Women in Renewable Energy“の略で、再生可能エネルギー業界で活躍する女性のグループ名だそうだ。社内でグループが設立され5年経っており現在彼女はそこで役員をしているとのことでいろいろ話を聞いてみた。

活動内容は、定期的に女性社員達がミーティングを開催し自分の仕事内容や役割、家庭のこと、ワークアンドライフバランスについてカジュアルに意見交換をする。男性でも興味のある社員は参加し自由に意見ができ、時々社外の同様の団体とも交流を持つそうで、さすがダイバーシティが進んでいるアメリカと関心。社内には、女性だけでなくアジア人や黒人、性同一性障害などのグループも存在しヤル気や悩みを共有する場となっているとのこと。

ふと、昨年オーストラリアに移住した韓国人の友人のことを思い出した。彼女は日本で長年生活をしていたが、上の娘さんが小学校へ進級するタイミングでオーストラリアへ家族で移住した。理由は、娘を日本の学校へ行かせなくなかったと聞き驚くと同時にショックを感じた。外国人からみると男性優位な社会が、日本にはまだ根強く残っているようだ。日本で教育を受けて育った私たちには感じにくいところなのかもしれない。韓国も日本と同様なのではと思い聞いてみると、「韓国人の女性は強いから。そのような社会に気づき変えようと立ち上がるとすごいのよ。」とのこと。

この話をアフリカ人の夫にしてみた。アフリカでも男性優位な社会は、未だに残っている。夫の母親が来日した際、夫が料理をする姿を見て相当ショックを受けていた。夫の親世代は、男性がキッチンに入ることはタブーなくらい、家事は女性の仕事。もちろん女性の社会進出は日本よりも遅れをとっていたが、最近はかなり状況が変化しているようだ。夫も「アフリカ人の女性は強いから。」と言う。

女性が社会進出しやすくなったのは、ずいぶん昔の話ではあるが、未だに日本企業の役職者は男性が女性よりも圧倒的に多く、アシスタントや派遣社員は女性が男性より圧倒的に多い。そのような社会を日本人女性は受け入れているように感じる。Wireのようなグループ活動も日本ではあまり聞いたことがない。「女性は男性の一歩後ろで謙虚に男性を支える」という昔ながらの美学からなのか。記者会見などで、謝罪する日本企業の役職者団男性を見て、「家族を守るため男が前を歩き、すべての責任をとる」という昔ながらの侍魂からなのか。

理由はいろいろあるかもしれないが、日本人女性として謙虚ながらも強く、主張すべくことは主張できるような勇気を持とう!そして外国人の旦那を持ちハーフ(ダブルというのか。)の息子を持つ母親としてもダイバーシティについて意識し勉強していきたいと思った。

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